Interview

嬉しい言葉を
いただきました。

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生徒の母(Sさん)
親の独断で入会

諦めずに続ける事で努力の大切さや強い気持ちを持つこと、そして自分に自信を持ってもらいたい。

親の独断で入会を決めました。
息子が空手を習い始めたのは年長の時でした。
その頃の息子はどちらかというとスポーツが苦手で体を動かすことの少ない子供でした。性格的にもあまり自己主張をしなかったと記憶しています。
そんな息子が小学校でしっかりとやって行けるのだろうかと不安に思っていた時、空手カルチャースクールのチラシが目に留まり見学に行きましたが何か違う気がして…
野球やサッカー、バスケットも考えました。今思えば何回何種目のスポーツを見学したか覚えていません。

そんな時、正道会館のチラシを見ました。家から少し距離がありましたが見学に行く事にしました。
駐車場に車を停め外に出ると、道場の中から大きな声が聞こえてきました。以前見学に行った空手道場とは全く違う雰囲気です。掛け声が止んだので先生に声を掛け、見学させていただきました。

そこで初めて組手稽古を見て驚きました。防具は着けていますが、子供たちがルールの中でパンチやキックをお互いに出して戦っているのです。野蛮だと考える方もいらっしゃると思いますが、殴られればその痛みも分かるとても分かりやすい教育だとも考えました。
息子も一緒に見学していました。本人は何をしているのか全く理解していなかったと思いますが、親の独断ですぐに入会を決めました。

入会してからしばらくすると、稽古に通うのを嫌がり泣き出すことも何度かありました。毎回、ほぼ半べそ状態のままでの稽古は本人にとってはとても苦痛だったと思います。それでも諦めずに続ける事で努力の大切さや強い気持ちを持つこと、そして自分に自信を持ってもらいたいと思い通っていました。
2年生になり早い時間帯には後輩も出来た頃、先生から突然「M、今日は号令を掛けてみて」と言われたのです。基本や形をようやく覚えてきた頃のことです。
一人で前に立つことのできない状態で大きな声も出す事が出来ず、親としては不安ばかりでした。やっと一人で前に立った息子に先生が小声で技の名前を教えてくれました。でも息子は大きな声が出せません。先生が一緒に「正拳中段突き」と声を出してくれて、基本稽古が進んでいくうちに息子の声もだんだん大きくなっていきました。
そして基本稽古が終わった時、先生が「M、今日は大きな声が出せるようになったな」と頭をなでてくれたのです。その時の息子の嬉しそうな、そして誇らしげな表情は今でも忘れる事が出来ません。

正直6年生になった今も、まだ自分に自信が持てないように見受けられる事もあります。
しかし、今まで諦めづに一生懸命続けてきた事で息子にとっての大きな財産となり自身を持って生きて行って欲しいと願っています。